麻酔科・ICU
スタッフ(看護師 他)募集中
当院ではICU・HCU・CCUでの勤務経験のあるスタッフ(医師、看護師、コメディカル、事務 等の各職種)を募集しています。
例えば、こんな方に…
- ICUは未経験でも、スキルやキャリアを高めるためにユニットを勉強したい
- 地域に根差した民間病院ならではの風通しのよい職場環境を求めている
- 新宿まで電車で20分。お休みは都内でプライベートを充実させたい
認定・専門看護師をめざしたいというキャリア志向の方、経験を積んでいきたい方、ON・OFFのメリハリをつけたい方にオススメです!
病床数517床を有する戸田中央メディカルケアグループの本院である戸田中央総合病院のICUで、あなたのこれまでの経験をICUで活かしてみませんか?
ABOUT
ICUについて
施設概要
当ICUは、外科系・内科系を問わず全診療科を対象とした唯一の部署であり、救急外来・手術室・病棟急変からの重症患者の診療を一手に担っています。
ICU病床数
10床(個室4ベッド、オープンフロア6ベッド)
主な施設基準
- 特定集中治療室管理料6
- 特定集中治療室管理料6 早期離床・リハビリテーション加算
- 特定集中治療室管理料6 早期栄養介入管理加算
- 超急性期脳卒中加算
- JIPAD参加施設に準じる施設 ほか
主な施設認定
- 日本集中治療医学会 学会認定専門医研修施設
- 日本心血管インターベンション治療学会認定研修施設
- 胸部ステントグラフト実施施設
- 腹部ステントグラフト実施施設
- 日本麻酔科学会認定病院
- 日本循環器科学会認定循環器専門医研修施設
- 日本成人心臓血管外科手術データベース施設認定
- 日本臓器移植ネットワーク(腎移植施設)
- 日本脳神経外科学会専門医認定修練施設
- 日本脳卒中学会認定研修教育病院 ほか
当院ICUの特徴
全診療科の多様な疾患・症状に対応するGeneral ICU
重篤な状態にある患者さまを受け入れるため、さまざまな診療科・病態の看護ケアに携わりますが、ICU未経験ですと、全部は対応できない・難しいと不安に感じてしまうかもしれません。
誰でも最初は初心者です。自分の得意な分野・領域をお互いに教え合いカバーしながら、ICU全体の質を高め合っています。
ICU入室患者の主な診療科・疾患
脳神経外科 |
脳出血 |
脳梗塞 |
くも膜下出血 |
未破裂脳動脈瘤 |
内頚動脈狭窄症 |
消化器外科 |
S状結腸穿孔 |
先天性胆道拡張症 |
絞扼性イレウス |
膵神経内分泌腫瘍 |
転移性肝癌 |
循環器内科 |
心不全 |
急性心筋梗塞 |
狭心症 |
心房細動 |
蘇生に成功した 心停止 |
心臓血管外科 |
腹部大動脈瘤 |
急性大動脈解離 |
狭心症 |
上行胸部大動脈瘤 |
僧帽弁閉鎖不全症 |
内科 |
細菌性肺炎 |
糖尿病性 ケトアシドーシス |
敗血症性ショック |
誤嚥性肺炎 |
急性呼吸窮迫症候群 |
各診療科とICUスタッフがチームで診療するElective ICU
当ICUは、各科主治医からの依頼など必要に応じて集中治療医が介入するElective ICU(Elective critical care consultation)体制をとっています。
一般的にClosed ICUが集中治療体制において最も優れていてElective ICUは脆弱と言われています。しかし、各診療科との連携力が強い当ICUでは、最適な治療が行える体制として、各領域の専門医である主治医を中心に、重症治療のスペシャリストである集中治療医やICUスタッフが積極的に介入し、一つのチームとして各々の専門性を生かせる体制を整えています。
HCU・SCU設置で重症度に合わせた治療・ケアをスムーズに提供
ICUから一般病棟に移る際、治療・ケアの移行がうまくいかずにICUに戻るケースも少なくありません。
当院では、ICUと一般病棟の中間的な役割を持つHCU(高度治療室)を設置し、ICU⇒HCU⇒一般病棟(またはその逆)へと重症度に合わせた治療・ケアを段階的に移行できる体制を整えています。主にICUが一般病棟の環境を考慮しながら治療・ケアの計画を立案し、無理なく緩やかに移行できるよう一般病棟に引き継いでいます。
また、2023年にSCU(脳卒中ケアユニット) を6床開設し、2024年11月には9床に増床。人工呼吸管理中はICUが受け入れ、その後はSCUに移るなど役割を明確にしており、専門性の高い治療・ケアを途切れさせることなく効果的に提供しています。
CCU
SCU
TEAM
チーム診療
朝回診と合同カンファレンス
患者さまの状態を把握し、治療内容の確認や新たな治療介入を検討するために、平日朝に多職種による回診と合同カンファレンスを行っています。
主治医、集中治療医、看護師、理学療法士、薬剤師、管理栄養士、事務など携わるスタッフ全員が情報を共有し、一人ひとりの患者さまに最適な治療を円滑に行えるよう職種間で密なコミュニケーションをとっているため、迅速かつ的確な看護ケアを行うことができます。
RST(呼吸ケアチーム)との連携
ケア引き継ぎで人工呼吸器の早期離脱につなげる
当院は、医師・集中ケア認定看護師・救急看護認定看護師・理学療法士・臨床工学技士を中心としたRST(呼吸ケアチーム)を設置しています。
人工呼吸器装着中の患者さまの診療・ケアについて、ICUでは「主治医+集中治療チーム」が行い、一般病棟では「主治医+一般病棟チーム+RST」が行います。一般病棟に移る際は、RSTとの引き継ぎを十分に行い、治療・ケアがスムーズに継続できるような体制を構築しています。
特にICUの看護師は、RSTに関わることが多いため専門知識やスキルを高める機会を得やすく、RSTのメンバーとして活動することも可能です。
RRT(ラピッドレスポンスチーム)との連携
病棟急変の兆候を察知し、早期かつ適切な治療を行う
当院は、入院患者さまの状態変化をいち早く察知し、ICUが早期に治療介入することで急変を回避するRRS(ラピッドレスポンスシステム)を導入しています。
院内の多職種からなる専門チームRRT(ラピッドレスポンスチーム)が、早期警告スコアを用いて重症化の兆候を見つけ、患者さまを一般病棟から迅速にICUに移動させます。早期かつ適切な治療を行うことで、予後を改善し社会復帰を早める役割を果たしています。
RST同様、ICUの看護師は専門知識やスキルを高める機会も多く、RRTのメンバーとして活動することも可能です。
救急科との連携
院外からの救急重症患者さまを速やかに受け入れ
当院は、地域の中核病院として埼玉県の「搬送困難事案受入医療機関」に指定されており、24時間365日救急搬送の受け入れを行っています。
ベッドの空き状況や受け入れ可否などの情報を救急科と常時共有しており、救急搬送後ICUでの治療が必要となった場合は速やかに受け入れ、より多くの重症患者さまに対応できるよう尽力しています。
ICU看護師は救急科と密接に関わってくるため、救急看護について深く学ぶこともできます。
手術室との連携
高度なケアやリハビリで術後の早期回復をめざす
手術室からは、主に下記の受け入れを行っています。術後、ICUへ移動しても治療が継続できるよう主治医や麻酔科医等と情報共有し、連携を図っています。
- 緊急手術(大動脈解離、消化管穿孔など)や術中トラブル発生時(大量出血・抜管困難・覚醒不良など)の受け入れ
- 高難度手術(開心術・大血管手術・肝胆道手術・生体腎移植術・開頭手術など)後の受け入れ
- 併存症(重度の心・肺疾患など)や合併症高リスク時の受け入れ
- その他、必要に応じた術後の受け入れ
看護師特定行為の実習受け入れ
当院は、厚生労働省による「看護師の特定行為研修を行う指定研修機関」に指定されています。
ICUでは、呼吸器関連の特定行為として人工呼吸、鎮静、気管チューブ位置調整などを担当し、複数の集中治療専門医によるベッドサイドラーニングを中心とした指導を行っています。実習をこなすだけでなく、実臨床への応用や問題点・解決策・注意点など実臨床ならではの情報を提供し、実践的なスキルを身につけられるよう教育・研修にも力を入れています。当院ICUから特定行為研修を受ける看護師もおり、受講しやすい環境が整っています。
RESULTS
診療実績
入室患者数(月平均)
延べ日数(月平均)
予定・緊急割合
直接・術後入室割合
入室患者数(月平均)
延べ日数 診療科内訳(月平均)
当ICUへの転職をご検討の方へ
ICUの早期介入で社会復帰を円滑にサポート
ICU(集中治療室)の役割は、重症患者の診療を担うことです。一般的なICUでは多臓器不全の治療や救命が主ですが、“最終的なゴールは社会復帰である”と私は考えます。
例えば、早期離床やリハビリテーションでは入院前のADL(日常生活動作)を把握し、社会復帰を念頭にICU入室時から病棟退院時までの目標を、個々の患者さまの状況に合わせて計画します。また、栄養管理では社会復帰に食事摂取(嚥下)が不可欠なため、ICUで早期から嚥下リハビリを開始します。
重症の方は社会復帰が遅れがちですので、早期から社会復帰を意識した治療介入がとても大切です。
患者さま・職員・病院がWin-Win-Winの関係に
三者にメリットをもたらすICU
ICUは病院内で非常に重要な役割を果たしています。重症患者の治療やケアを提供することはもちろん、治療効果や予後を改善させることも重要です。さらに、ICUに重症患者を集中させることで、他の診療科や一般病棟のスタッフは中等症患者の治療やケアに専念できます。これにより、医療ミスや一般病棟での高リスク患者が減少し、病院全体の医療安全が向上します。
Active ICUへ――愛し愛されるICUをめざして
私たちICUは今、受動的なICUから積極的に活動するActive ICUへの転換を図っています。
一般病棟からの入室依頼を待つだけでなく、急変の前兆を見極めて重症化を予防し、組織を横断して主体的に行動する――。私たちは、ただ単に「重症患者だからICU」ではなく、当院で働くすべての職員から重症患者だから「ICUスタッフと共に治療したい!」と思ってもらえるICUをめざしています。
患者さま・職員・病院を大切にし、患者さま・職員・病院から求められるICU、つまり「愛し愛されるICU」でありたいと願いながら、日々診療にあたっています。
戸田中央総合病院 ICU 部長代行 宮﨑 裕也