外科・消化器外科
メディア掲載
2023年12月25日付の埼玉新聞(地域10面)に、当院主催の市民公開講座「大腸がん~ロボット手術と抗がん治療の最前線」の様子が掲載されました。当院外科・消化器外科部長の榎本正統医師による講演内容や会場の模様が掲載されておりますので、ぜひご覧ください。記事詳細は➡こちら
特徴
胃がん・大腸がん・肝臓がんなどの悪性疾患や、虫垂炎(盲腸)・ヘルニア(脱腸)・胆石症・消化管穿孔(腹膜炎)など良性疾患に対して、手術療法を中心とした治療を行っています。早期胃がん、一部の高度進行がんを除く大腸がん、胆石症、胆嚢炎に対しては。侵襲の少ない腹腔鏡手術を行っています。
また、直腸がんは2022年10月より、結腸がんは2023年7月より手術支援ロボット「ダビンチ(Da Vinci)サージカルシステム(以下、ダビンチ)」(米国Intuitive Surgical社)による手術を開始しました。
手術療法以外でも必要に応じて各診療科と連携し、放射線、化学療法などの集学的な治療も行っています。
多くの疾患に対してクリニカルパス(※)を導入しており、治療の過程を明確にして安全で合理的な医療の提供を行い、早期退院できるように努めています。
※クリニカルパス…治療や検査の経過を患者さまに説明するため、入院から退院までの治療・検査のスケジュールを表にまとめた計画書。
治療対象疾患
悪性疾患
食道がん
進行がん症例には術前化学放射線療法を行うなど、根治性を高める治療を行っています。
胃がん
早期がんには腹腔鏡手術を、進行がんには開腹手術を主に行っています。
高度進行がんや切除不能がんに対しては、化学療法を中心とした集学的治療を用い、切除率、治療成績の向上をめざしています。
胆道がん・胆のうがん・膵臓がん・肝臓がん
特に膵がん・胆道がんの手術件数は近年増加しており、さらに高難度手術である肝胆膵領域の腹腔鏡下手術やロボット支援手術が保険適応となったことから、2023年4月より肝胆膵領域の外科外来を開設しました。
日本の膵がん治療の第一人者であり、1,300例以上の膵臓手術の経験を有する東京医科大学消化器・小児外科学分野の永川裕一主任教授による診療(毎週木曜日午前)を行っており、難易度の高い手術にも対応しています。詳しくは「肝胆膵外科外来」をご覧ください。
大腸がん(直腸がん・結腸がん)
一部の高度進行がんを除き、腹腔鏡手術を行っています。また、術後補助化学療法も積極的に行っています。
直腸がんについては2022年10月より、結腸がんについては2023年7月より手術支援ロボット「ダビンチ」による手術を開始し、これまで不可能とされていた角度からの視野の確保と鉗子の細密な動きで複雑な手術が可能となりました。
詳しくは、
「手術支援ロボットダビンチ(Da Vinci)」
「大腸がん(直腸がん・結腸がん)」
をご覧ください。
良性疾患
胆のう結石・胆のう炎
腹腔鏡手術を中心に行っています。急性胆のう炎に対して可能な場合は、緊急~早期手術を行っています。
虫垂炎
緊急手術でも主に腹腔鏡手術を行っています。状況に応じて、保存的加療後の待機的腹腔鏡手術も行っています。
鼠径ヘルニア
患者の病態に応じて腹腔鏡手術も行っています。
その他
- ヘルニア(大腿・閉鎖孔・腹壁瘢痕など)
- 胃・十二指腸・大腸などの消化管穿孔や腹膜炎
- 痔核、痔ろうなどの肛門疾患 など
診療状況
治療実績
2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | |
---|---|---|---|---|---|
食道・胃疾患・十二指腸疾患 | 33例 | 23例 | 42例 | 46例 | 64例 |
肝臓・胆のう・膵臓疾患 | 100例 | 68例 | 83例 | 111例 | 103例 |
結腸・直腸疾患 | 157例 | 106例 | 130例 | 165例 | 158例 |
鼠径ヘルニア | 104例 | 105例 | 152例 | 179例 | 162例 |
消化管穿孔 | 24例 | 11例 | 14例 | 20例 | 26例 |
急性虫垂炎 | 66例 | 61例 | 93例 | 85例 | 85例 |
その他 | 69例 | 20例 | 46例 | 48例 | 89例 |
その他
中心静脈栄養カテーテルのポート造設や内視鏡下の胃瘻造設も試行しております。
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