血管内治療センター
血管内治療センターで扱う疾患:脳動脈瘤 ・大動脈瘤・動脈解離・下肢動脈閉塞
治療方法:バルーン・コイル・ステント・ステントグラフト
- 大動脈瘤・解離とは(PDF|2.23MB)
- ステントグラフト実施基準(PDF|486KB)
カテーテルを用いて身体に負担の少ない治療を行います
近年、身体に負担の少ない低侵襲手術(切らない手術)の進歩はめざましく、内視鏡手術やカテーテルを用いた血管内治療、さらにはロボット手術などが注目されており、近い将来には外科手術の主流となることが確実です。
なかでも、血管内治療のひとつであるステントグラフト内挿術は、欧米各国において既に一般医療として広く行われ、日本でも2006年7月に腹部大動脈瘤治療用、また2008年3月には胸部大動脈瘤治療用のステントグラフトが厚生労働省の使用承認を受けて以来、急速に普及しています。
「血管内治療センター」は、戸田中央総合病院に開設された低侵襲血管内治療を専門とする組織で、カテーテル血管内治療に習熟した脳神経外科と心臓血管外科のスタッフで構成されています。
当院は、関連10学会構成「ステントグラフト実施基準管理委員会」の審査に合格したステントグラフト実施施設です。
当センターでは、「大動脈瘤セカンドオピニオン外来」を併設しております。
治療について
コイル塞栓術
カテーテル(細い管)を通して金属コイルを動脈内に運び、動脈瘤を詰めることで破裂を予防したり、血流を遮断することによって出血を止める方法です。
血管形成術(PTA)
先端に長細い風船(バルーン)のついた細いカテーテルを、動脈の狭くなった部分に進め拡張する方法です。拡張が風船のみで不十分な場合には、さらにその部分で金属製の網目状の円筒(ステント)を拡張し中側から保持することもあります。
ステントグラフト内挿術
金属ステントに人工血管を被せたステントグラフトを細い管(カテーテル)を通して動脈瘤の部位に運び、動脈瘤を内側から支えてその拡大を予防し、破裂を防ぐ方法です。
カテーテル血栓溶解療法
血栓(血の固まり)で閉塞した動脈までカテーテルをすすめ、直接に血栓溶解薬を注入し血栓を溶かして再開通させる方法です。引き続いて血管形成術を行うこともあります。
肺塞栓予防フィルター
骨盤内や下肢の静脈にできた血栓が肺に移動しないように、傘の骨の形をしたフィルターをカテーテルを通して下大静脈に留置する方法です。