戸田中央総合病院 薬剤科採用案内
仕事について
業務体制
当院薬剤科では科長(薬局長)を筆頭に、各班に責任者を設け、業務の管理・運営をチームで行っています。
主に調剤や薬剤管理を行う「セントラル業務部門」と、病棟・外来の専任薬剤師を中心とした「臨床薬剤部門」で構成されています。
業務内容
セントラル業務部門
外来患者さまに対する処方は、9割以上が院外処方箋のため、主な業務は入院患者さまの処方調剤です(入院処方箋;約6,800枚/月)。院外薬局からの疑義照会の応需もしています。
業務体制:薬剤師4名前後、薬剤師補助2名
保有機器:散剤兼錠剤分包機2台、自動錠剤分包機1台
当日16時までにオーダーされた注射処方箋の調剤を行い、翌日使用分として病棟へ払い出しを行います(入院注射箋:約6,500枚/月)。バーコードリーダーを使用した注射薬の鑑査により、正確な注射薬の払い出しを行うことができます。
業務体制:薬剤師3名前後、薬剤師補助1名
保有機器:注射薬自動払出機1台、バーコードリーダー鑑査システム4台
院内製剤
院内製剤の調製および使用に関する指針を基に、医療用医薬品として未だ市場にはない剤形の薬剤等を調製しています。
無菌調製
高カロリー輸液や抗がん薬だけでなく、麻酔科医師の指示に基づき硬膜外麻酔薬の調製も行っています。(TPN調製件数:約350件/月、抗がん薬調製件数:約300件/月、硬膜外麻酔薬調製件数:約12件/月)
保有機器:クリーンベンチ2台、安全キャビネット2台
昨今の医薬品供給不安に対応するため、医薬品の供給状況の把握、入庫薬剤の調整を行います。また、薬品の貯法・使用期限の厳格な管理を行い、患者さまに安心して薬物治療を受けていただけるよう努めています。
医薬品の発注・検品業務を行います。各外来部門からの週1回の定数配置薬請求や、病棟からの薬品請求に対応しています。発注は随時行いますが、高額な薬剤に関しては事前予約制をとり在庫管理の適正化に努めています。
臨床薬剤部門
上記(セントラル業務)の一通りの業務研修を修了すると病棟に配属され、担当病棟として年単位で受け持ちます。ひとつの病棟を1~3名で担当します。1日1名が病棟に常駐し、初回面談・持参薬鑑定・定期指導・退院指導等の患者さま介入(服薬指導件数;約1,200件/月)や、医師や看護師等の他職種からの相談に対応しています。各病棟ステーション内には薬剤師用のデスクがあり、薬剤師専用の電子カルテとPHSを保有しているため、働きやすく他職種と連携がとりやすい環境にあります。
入院や外来で、カテーテル治療・手術・内視鏡検査等が予定されている患者さまと面談を行い、常用薬やサプリメント・市販薬を確認します。検査や手術等で休薬が必要な薬剤(抗血栓薬、女性ホルモン製剤、SERM、糖尿病薬等)があった場合は、医師の指示のもと、休薬の説明を行います。
外来で点滴抗がん薬による治療を受ける方を対象に、認定薬剤師および専門的な知識を有する薬剤師が医師の診察前に面談を行い、抗がん剤による副作用の有無や処方提案、投与量の調節提案を行います。トレーシングレポートを面談時に活用したり、レジメンシールをお薬手帳に貼ったりと保険薬局とのシームレスな連携にも力を入れています。
DIニュースの発行(月1回)や、医師や他職種からの医薬品に関する問い合わせに対応しています。医薬品の適正使用推進を目的に、電子カルテに医薬品情報(周術期休薬期間一覧表等)を掲載しています。また、薬事委員会の事務局として、採用検討する薬剤の情報収集・資料作成を行い、委員の医師へ情報提供を行っています。
学生実務実習病院として、薬学生の受け入れを行っています(実務実習生:約12名/年)。
がん専門薬剤師研修施設、がん薬物療法認定薬剤師暫定研修施設、がん診療病院連携研修施設にも認定されており、他施設の薬剤師の研修施設としても機能しています。
自施設スタッフの教育にも力を入れており、新人薬剤師は研修の年間スケジュールが組まれてます。
<新人研修年間スケジュール>
4~8月:セントラル業務、9~3月:病棟支援、外部研修(保険薬局、グループ内病院)
業務スケジュール
薬剤師の業務は、スケジュール担当者が割り振りを行っており、日によって業務内容が異なります。
幅広い業務を担当することで、これからの時代に求められるマルチスキルを身に付けることができます。その後、自身の興味や専門性を高めたい等の希望により特定の業務に就くことも可能です。
1週間のスケジュール例①
水曜日のタイムスケジュール
(AM薬剤師外来→PM無菌調製→遅番)
1週間のスケジュール例②
金曜日のタイムスケジュール
(病棟支援業務)
1週間のスケジュール例③
火曜日~水曜日のタイムスケジュール
(当直業務)